時をかけるペントハウス
-
どの部屋にいても、明るい陽射しが降り注ぐ。
-
-
この住まいで一番の主役のサイドボード。130年もの時間、家族を見守り続けている。
-
-
元々畳だった床をフローリングに変更。 和室の雰囲気を残したモダンな空間に。
-
和室のガラス戸をそのまま再利用した収納扉。今回、建具や扉はほとんど再利用している。
-
元々の建具やこれから迎え入れる家具まで様々な樹種との相性を考慮し、壁や床はシンプルに。
-
-
-
-
-
CONCEPT
一級建築士設計事務所R.E.A.D. & Architectsが手掛けた、祖父母が暮らした和風の住居を孫の施主様が受け継ぎ、子育てしやすい現代的な環境へと部分リノベーションした自由設計の事例です。
鉄骨3階建ての最上階、いわゆるマンションというより戸建てに近い構造。
都内の静かな住宅街にあって周辺に高い建物もないため、住空間には全方向から光が差し込み、どの方向にも眺望が抜ける絶好の環境。
R.E.A.D. & Architectsの岡田氏は、この条件を生かした「都心の開放的なペントハウス」のような住戸をイメージしたそう。
また、この建物自体がもともと別の建築家設計ということもあって、当時のコンセプトも活かしつつ、加えるだけではない「引き算」の発想で新たな空間を生み出そうと考えました。
ダイニングのサイドボードは明治時代に御祖父様がオーダーで作らせたもので、施主様にとってはかけがえのないたからもの。
このサイドボードを家族の暮らしの中心に置くこと、子供の出入りがわかる位置にキッチンを配すこと、この2点は施主様たっての希望でした。
施主様の思い入れに際し、岡田氏は色濃く残る「和」の要素を、壁や床のシンプルな配色やインテリアをベースに纏め上げます。
思い入れのある障子などの建具、扉のほとんどは、再利用したいという施主様のリクエストを受け、張り地や塗装を変え、再利用。
元の建具に加え、これから迎え入れる家具にまでと、様々な樹種との相性もシミュレーションして住まい全体を「現代風」にチューニングしました。
リノベ後の新しい住まいは随所に歴史が息づき、心地よく融合し、あたたかい家族のぬくもり溢れる住空間となりました。
設計・プランニング:R.E.A.D. & Architects 岡田一樹、岡田絢子、瀬戸暁斗
PLAN
OUTLINE
面積 |
120㎡以上 |
ブランド |
自由設計 |
間取り |
4LDK以上 |
テイスト |
モダン/ジャパンディ |
建物 |
マンション |
住居構成 |
ファミリー |
価格帯 |
非公開 |
|
|