いつか向かえる日々のために、自分で動ける家づくり
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季折々の景色が楽しめる、陽当り眺望良好なダイニング
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ダイニングと小上がりを繋ぐ障子が、なんともほっこり
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無理なく、日々の暮らしに寄り添えるようにプランを検討
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車椅子のままでも使用できるように、洗面台の下には収納を作らず
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お風呂のドアは折れ戸ではなく、3枚の引き戸で出入り口を広く確保
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トイレの出入り口も広々、出入りがスムーズに
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現在、デイサービスに通われているお母様。以前のように針を持つことはなくなったけれど、小上がりの収納に大切に保管されているハワイアンキルト
CONCEPT
長く一人暮らしだった高齢のお母様との同居に際し、介護を見据えたリノベーションの事例。
2つの川に挟まれ、自然が多く景観も良い下町の住宅街が今回の舞台。
お母様が寝起きする小上がりは、川面を行く船や、遠くの飛行機までもが一望できる最高のポイント。
「この家の中で一番いい部屋はここ。母には、この明るいところで過ごしてほしくて」
ご主人の仕事の都合で、ずっと社宅暮らしだったお施主様。
時折訪れていたお母様のマンション内で、たまたま開催していた弊社施工のオープンルームに足を運んでからリノベーションを意識するようになったそう。
「全体がスッキリとして、すごく洗練されているなって。そこにうちの場合は介護の要素が不可欠なんだけど、それにしてもこの洗練された雰囲気が良い」という初見の印象。
「ずっと母が住んできて、最後にここが残ることは考えてきた。そうなった場合、売るという選択肢もあるけれど、私たちはここの環境が気に入っているので。このマンションが取り壊しにならない限り、生きているうちはここに住む」
当初はご主人の定年退職時期を目処に…と、ゆったり構えていたが、折しも資材高騰の波。
いつかやるのが決まっているなら一刻も早い方がいいと一念発起。
他社もあたる予定で打合せに臨むも、初回でReoLaboオリジナルプランのStyle-Jに決定。
「介護系に寄せ過ぎて施設みたいになるのは嫌で。デザイン性もないと。健常者が住んでいても嫌じゃないデザインでお願いした」
まずは、車椅子だけでなく、歩く上でも何かとネックになる段差をなくすことからプランニングをスタート。
トイレの入り口は、車椅子でも自分で用を足しにいけるようゆったり広めに。
廊下も一般的な幅より20cmほど幅広に仕上げた。電話を二ッチに設置するなど、動線上に張り出さないつくりに。
洗面台は下部の収納を設けず、車椅子のまま使用できるように。
「洗面台下の収納って、意外と大したもの入ってないじゃない?だったらもう開けちゃおうって」
車椅子だけでなく、椅子を置いて座りながらの身支度も可能。
このスペースに椅子を置く理由がもうひとつ。
「入浴時の脱衣は補助しながらになるから、本人もずっと立っていられなくて。着替えの際には椅子があると便利」
お父様の介護を通じて得た学びを落とし込んだバスルーム。
お風呂のドアは折れ戸ではなく、3枚の引き戸で出入り口を広く確保。ヘルパーさんが介助しながらとなると、一般的な折れ戸では狭いうえに使いにくい。
「私たちが生きているうちで最後のリノベーション。もう1回直さなきゃ、ということころはないくらい妥協無しで臨んだ。新築のマンションを買うよりも、自分たちが年を取って生活するための安心という、本当の理想形になった。予算はオーバーしたけど、今考えたら良かった!しかない」
お世話をされるための家づくりではなく、車椅子になっても自分で動ける家づくり。
リノベという人生のタイミングだからこそ、ほんのちょっと想像してみてはいかがでしょうか。
PLAN
OUTLINE
面積 |
70~89㎡ |
ブランド |
style-J |
間取り |
2LDK |
テイスト |
シンプル/ジャパンディ |
建物 |
マンション |
住居構成 |
ファミリー |
価格帯 |
1200万円以上 |
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