戸建てリノベーションは、中古マンションだけでなく中古戸建てでも行えます。
そのためマンションよりも一軒家派の人でも、理想に近いマイホームが手ごろな価格で手に入れられる可能性があります。
一方で、戸建てリノベーションをするときは、マンションのリノベーションとは異なったポイントに注意しなければなりません。
そこで今回は、戸建てリノベーションをする際のメリットやデメリット、注意点について分かりやすく解説していきます。
戸建てリノベーションとは
戸建てリノベーションとは、戸建て住宅を購入して行うリノベーションのことです。
戸建て住宅には、2階部分や庭が存在するものが多く、リノベーション工事でもマンションとは違った仕上がりが期待できます。
また戸建て住宅を購入する際は、土地も併せて購入するため、資産価値がある点も魅力の一つでしょう。
戸建てリノベーションのメリット
戸建てリノベーションをするメリットは、以下の3点が考えられます。
- リノベーション費用をおさえることができる
- 新築よりも居住エリアが選びやすい
- ライフスタイルに合わせてリノベーションできる
それぞれについて確認していきましょう。
リノベーション費用をおさえることができる
中古住宅は、基本的に木造でありマンションよりも耐用年数が短いことから、建物の価格が下がりやすいです。
これは一見デメリットのようですが、住宅を手ごろな値段で入手できるというメリットと考えられます。
特に築20年以上のものであれば、ほぼ土地代だけで住宅を入手することも可能です。
また土地は建物と違って経年劣化しないため、資産価値が下がりにくい点もメリットといえるでしょう。
新築よりも居住エリアが選びやすい
新築の場合、中古の戸建てよりも競争率が高く、特に都心の場合は、なかなか希望のエリアに住宅を建てられるような土地を見つけることは困難です。
しかし中古戸建てのリノベーションを選択肢に含めることで、競争率が高いエリアにおいても、すでに建っている物件を選べるため、希望するエリアに住みやすくなるでしょう。
ライフスタイルに合わせてリノベーションできる
戸建てにはマンションのように、管理規約が存在せずリノベーション工事時に管理組合の許可を取る必要がありません。
また、マンションの専有部分のように工事が難しい部分も存在しないため、屋根や外壁なども自分の希望に合ったものに変更できる可能性があります。
そのため中古マンションよりも中古戸建ての方が、よりライフスタイルや生活背景に合わせたマイホームが手に入れられる可能性があるといえるでしょう。
ただし、戸建てのリノベーション工事が完全に自由とうわけではなく、建築基準法を遵守しなければならない点には注意が必要です。
戸建てリノベーションのデメリット
メリットが多いように感じる戸建てリノベーションですが、実際に行う際は以下の3点に気をつけなければなりません。
- 築年数によっては費用が高くなる
- 新築ほどは自由に間取りを決められない
- 工期が延びてしまうことがある
一つずつ確認し、戸建てリノベーションを行う際は、十分に対策をしましょう。
築年数によっては費用が高くなる
中古物件の築年数が古いほど、リノベーション工事の費用がかさんでしまう可能性があります。
なぜなら、築年数が経過した戸建ては、基礎部分や構造躯体の劣化が進行していることで、補修に費用がかかる可能性があるからです。
また、中古戸建が所定の耐震性を有していない場合は、補強工事によって費用がさらに必要となります。
そのため、建物の価格が安いという理由だけで中古戸建てを選ばないようにしましょう。
耐震基準法について
耐震基準法は、1981年に改正されて新耐震基準が設けられており、耐震性能がより高い住宅を建てなければならなくなりました。
つまり1981年以前に建てられた住宅については、耐震基準を満たしていないため、リノベーション工事の際に補修工事が必要となります。
ただし1981年以降に建てられたからといって安心はできません。
2000年以降の建物は震度7の地震にも耐えられるように設計されており、耐震工事の必要はありませんが、1981年から2000年までに建てられた住宅については、大地震の時に耐えられない可能性があります。
そのため、新耐震基準に適合した物件を購入する際は、耐震診断を行って必要に応じて耐震補強を行いましょう。
新築ほどは自由に間取りを決められない
新築の戸建てであれば、基礎部分や構造などを1から決めていくため、自分や家族が望む通りの間取りになりやすいです。
しかし中古戸建ての場合は、壁や柱などがすでに存在する状態で、耐震性能にもかかわるため安易に工事できません。
そのため新築に比べて希望の間取りとならない可能性があります。
工期が延びてしまうことがある
戸建住宅は、建物の基礎部分や構造に経年劣化が生じていた場合、自分で補修をしなければなりません。
そのため住宅を解体した結果、補修が必要なほどの経年劣化が生じていた場合は、工期が延びることがある点に注意が必要です。
工期が延びてしまうと、仮住まいへの家賃と住宅ローンを二重で支払わなければならなくなり、金銭的な負担が大きくなる可能性もあります。
戸建住宅をリノベーションする際は工期が延びてしまう可能性も考慮に入れて計画を立てましょう。
戸建てリノベーション時に確認したいこと
最後に、戸建リノベーション時に確認したいことを解説していきます。
具体的には以下の2点です。
- 希望のリノベーションが可能か
- 費用は前もって明確にされているか
上記2点を確認して、戸建リノベーションを行うことで工事後のトラブルや失敗を防げるでしょう。
希望のリノベーションが可能か
比較的自由度の高い戸建てリノベーションですが、建物の基礎や土台によっては希望の工事ができない可能性があります。
そのため、物件選びの段階からリノベーション工事の完成を見据えて探さなければなりません。
仮にリノベーション工事に詳しくない仲介業者で戸建て住宅を探した場合、希望通りのお住まいにならないことが物件の購入後に発覚するケースもあります。
そのため、中古戸建て物件を探す際は、リノベーション工事にも精通した業者を選ぶと良いでしょう。
費用は前もって明確にされているか
中古戸建の物件は、築年数が経過しているほど基礎部分や土台が傷んでおり、補修工事が発生する可能性があります。
そのため購入した中古戸建てに追加工事が発生する可能性や、追加工事でどれだけの料金が必要であるかが、工事を行う前に明確であることが大切です。
仮に費用が前もって明確でない場合、補修工事によって予算が大きく膨らんでしまい、その後のマイホームでの暮らしが苦しくなってしまうかもしれません。
ReoLaboなら事前に費用のシミュレーション可能
ReoLaboであれば、中古マンションだけでなく中古戸建てのリノベーション工事にも対応しており、費用のシミュレーションも可能です。
また、物件探しからリノベーション工事まで全てワンストップで対応しているため、物件選びに失敗する心配もございません。
中古戸建てのリノベーションをお考えの方はReoLaboまでぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
戸建てリノベーションをすることで、新築物件よりも手頃な予算でご希望のエリアにマイホームを手に入れられる可能性があります。
また中古マンションのように、管理規約も存在せず専有部分のような工事が難しい場所もないため、ライフスタイルに合ったお住まいが手に入るでしょう。
一方で戸建てリノベーションでは、住宅の築年数によって費用が高額になり、工期が伸びる可能性があるだけでなく、新築住宅ほど自由に間取りを決められない点に注意が必要です。
また中古住宅をリノベーションする際も、中古マンションの時と同じく希望の間取りとなる住宅かどうかを確認した上で物件を選びます。
そしてリノベーションの工事をする前に費用を明確にし、予算内でご希望の住宅となるか確認しましょう。