リノベーションをするかどうかにかかわらず、マンションを購入するときは多くの方が資産価値を考慮して物件を選びます。
もし資産価値の低い物件を選んでしまうと、将来売却するという選択が取れなくなるかもしれないからです。
では資産価値の高い物件は、どのように探せば良いのでしょうか?
本記事では、リノベーションをするマンションの資産価値を下げないためのコツや資産価値の高いマンションの探し方について解説します。
資産価値とは
マンションの資産価値とは、建物や敷地の価値のことで、需要と供給のバランスによって決まります。
例えば、需要が低く供給が多いと、資産価値は低下しますが、反対に需要が高く供給が少ないと、資産価値は高まる仕組みです。
資産価値が高く、購入後も低下しにくいマンションを選ぶことで、状況に応じて物件を売却したり賃貸に出したりできます。
しかし、資産価値の低いマンションや、購入後に資産価値が低下していくマンションは、将来物件を売却するとローンが残るかもしれません。
また、賃貸に出してもあまり家賃が取れない可能性があります。
そのため、マンションを購入する際は、資産価値が高く、購入したあとも下がりにくい物件を選ぶと良いでしょう。
リノベーションしたマンションの価値が下がりにくい理由
リノベーション工事をしたマンションの価値が下がりにくい理由は、主に以下の2点です。
- 建物本体の資産価値は築年数の経過によってある程度低下している
- お部屋はリノベーションによって綺麗な状態になっているため一定のニーズがある
マンションの資産価値は、築年数の経過とともに下落していきます。
しかし毎年一定の割合で低下するのではなく、築年数が20〜25年を経過したあたりから下落率が緩やかになります。
そのため、築年数が20〜25年またはそれ以上経過した中古マンションは、新築マンションのように資産価値が大幅に低下する心配がありません。
さらに、リノベーションによってお部屋が綺麗になっているだけでなく、設備も更新されているため需要の増加が期待できます。
以上の点から、リノベーションした中古マンションの資産価値は下がりにくいと考えられます。
ただしデザインが奇抜なお部屋は、ニーズが低下して資産価値が下がってしまう可能性もあるため、お部屋のデザインは慎重に決めましょう。
リノベーションしても資産価値の下がらないマンションを選ぶコツ
リノベーションをしても資産価値の下がらないマンションを選ぶためには以下の4点を確認しましょう。
- 築年数
- 立地
- 管理状況
- 周辺環境
それぞれ確認するポイントについて具体的に解説していきます。
築年数を確認する
まずはマンションの築年数を確認しましょう。
マンションは、築年数が20〜25年経過したあたりから、資産価値が下がりにくくなる傾向があります。
そのため、築年数5年以内の築浅マンションよりも、築年数が25年経過したマンションの方が、価値は下がりにくいです。
中古マンションを選ぶとき、できるだけ新築に近い状態のマンションに住みたいとの理由から、築年数が5年以下の中古マンションを選ぶ方がいます。
しかし築浅マンションは、購入当初の資産価値は高いものの、年数の経過とともに資産価値が下がっていってしまうのです。
そのため、資産価値が下がりにくいマンションに住みたい場合は、築年数が20〜25年ほど経過した中古マンションを選ぶのも一つの方法でしょう。
旧耐震基準について
築年古い物件の資産価値が下がりにくいとはいえ、あまりに築年数の経過したマンションでは耐震性能が低くなってしまいます。
なぜなら、1981年より前に建てられたマンションは旧耐震基準が適用されるからです。
旧耐震基準が適用されたマンションは、震度5程度の地震で倒壊しないように設計されています。
一方で、1981年より後に建てられて新耐震基準が適用されたマンションは、震度6強以上の大地震が来ても耐えられる構造を持っています。
そのため地震に対する不安を減らしたいのであれば、新耐震基準適合のマンションを選びましょう。
立地を確認する
マンションの建っている場所によって、同じ築年数でも資産価値は大きく変わります。
例えば、マンションから駅までの距離は、生活の利便性に直結するため、駅近の物件ほど資産価値が高くなります。
特に、ターミナル駅やターミナル駅に直結した駅から徒歩10分以内の中古マンションは、資産価値が高いだけでなく低下しにくいです。
また街の開発が進んでおり、人口が増えているエリアのマンションは、需要が伸びる可能性があるため資産価値は下がりにくいと考えられます。
そのため中古マンションを選ぶ時は、不動産会社の担当者にマンション周辺の開発状況を確認してみましょう。
管理状況を確認する
いくら立地の良いマンションでも、きちんと管理されていない物件を選んでしまうと、将来マンションの老朽化が進んで、価値が低下する可能性があります。
そのためマンションを検討する段階で、管理状況は必ず確認しましょう。
管理状況は、マンションの壁や廊下、ゴミ捨て場などの共用部分を観察すると分かります。
管理が行き届いているマンションほど、壁や廊下に大きなキズやヒビがありません。
駐車場や駐輪場、ゴミ捨て場も綺麗に清掃されています。
また、マンションの管理状況は、長期修繕計画や修繕積立金の残高などを確認すると把握できます。
マンションは、多くの場合で12〜15年で大規模修繕が行われます。
しかし大規模修繕時に修繕積立金が不足していると、適切に工事が行われなかったり、不足分を居住者から一括で徴収されたりするかもしれません。
マンションの長期修繕計画は、不動産会社経由で売主に依頼して確認できます。
希望の価格で、希望の立地に建っているマンションであったとしても、管理状況は入念に確認しましょう。
周辺環境を確認する
マンションの周辺に以下のような施設や店舗が建っていると、生活の利便性が向上するため、資産価値を維持しやすくなります。
- 学校
- 公園
- 銀行
- 病院
- スーパー
- 飲食店
- コンビニ
いくら駅から近くても、スーパーや病院が遠いと、マンションの購入後に快適に生活できないかもしれません。
また、学校や公園が通いやすい位置にあると、子育て世帯からのニーズが見込めるため、資産価値は低下しにくいと考えられます。
実際にマンションの周りを歩いてみたり、車で走行したりして、周辺環境も入念に確認しましょう。
ReoLaboなら物件選びからお任せ
ここまで、資産価値が低下しにくい中古マンションの選び方についてご紹介しました。
しかし「判断するポイントが多くて自分に選べるか不安だ」と感じた方も、いらっしゃるかもしれません。
ReoLaboでは、物件選びからリノベーション工事までをワンストップで提供しています。
そのため、資産価値が下がりにくくリノベーションに適したマンションのご案内が可能です。
また、仲介手数料とリノベーション費用の両方で定額制を採用しており、事前に予算を計画しやすいのもポイントです。
リノベーションをお考えの方で、マンションの資産価値も重視して選びたい場合は、ReoLaboまでお気軽にご相談ください。
まとめ
資産価値の下がりにくい中古マンションを選ぶことで、購入後も状況に応じて売却や賃貸といった手段を選べます。
中古マンションを購入するとき多くの方が「できるだけ長くこのマンションに住みたい」と考えて購入されますが、人生は何があるかわかりません。
物件を検討する際に、築年数や立地、管理状況、周辺環境など、さまざまなポイントを確認し、資産価値の下がりにくいマンションを探してみましょう。