中古マンションを購入してリノベーションする場合、どこをどのようにリノベーションするのかを考えるのは楽しいですよね。一方で選択肢が多く悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
リノベーションでは、最優先で工事をしなければならないところがあります。さらに、工事後にも変更が簡単にできるところと簡単にできないところが存在するのです。
そこで今回は、ReoLabo(リオラボ)がリノベーションの工事を行う際に工事が必須な部分だけでなく、工事後に変更可能な箇所や、難しい箇所について詳しく解説していきます。
リノベーション工事な必須な項目を知る
まずは、リノベーション工事を行う際に、工事が必須である部分を2つご紹介します。
給水給湯管
最も優先順位が高いのは、キッチンやトイレ、浴室などの水回りと配水管をつなぐ配管の更新です。配管は経年劣化によってサビや埃が溜まっており、水の流れが悪くなっていることがあります。
せっかく中古マンションを購入しリノベーションして安かったからといっても「住み始めてから水道から赤い水が出だした」という事態になると、とても悲しいですよね。
特に、新築時から20年以上経過している中古マンションは、工事の時に必ず給水給湯管を確認し、劣化具合を確認しましょう。
ReoLabo(リオラボ)の定額制リノベーションなら、全ての商品で給水管の更新が標準工事となっていますので安心です。
エアコン
エアコンの設置箇所を確保する工事も、優先順位が高い項目となります。なぜなら、設置場所によってエアコンの冷媒管などの配管をあらかじめ、天井や壁に隠蔽が必要な可能性があるからです。
仮に、工事完了後にエアコンを新たに予定外のところに設置しようとした場合、配管を隠蔽するために施工したばかりの壁や天井を剥がさなければならず、多大な費用と時間がかかります。
また、エアコンを家電量販店で購入した場合は、隠蔽工事まで行ってくれないケースがほとんどです。そのため、エアコンの設置を考えている場合は、リフォーム工事の段階で設置をし、業者に冷媒管などの配管の隠蔽作業などを依頼しましょう。
また、家電量販店でのエアコン設置の標準工事では、冷媒管の長さに規定があったり、カバーは別料金だったりしますので、事前に確認するようにしましょう。
工事の後では対応が大変になる項目
次に決めるべき内容は、工事した後に変更すると大規模な工事が再び必要になるだけでなく、追加料金が発生してしまう項目です。
床暖房工事
床暖房を設置するためには、お湯や電気の配管を引くために床を剥がさなければなりません。そのため、工事の施工後に床暖房を設置する場合は、床の解体や補修に大規模な工事が必要になるだけでなく、費用負担も工事が必要な分だけ高くなります。
そのため、あらかじめリノベーションで床暖房を設置する場合に比べ、あとから床暖房を設置すると2倍以上の費用が発生してしまいます。また、温水(ガス)式か電気式かによって費用や施工方法も異なりますので、事前に相談するようにしましょう。
また、購入する不動産物件や選択する床材によっては、床暖房自体が設置できない場合もあるため注意が必要になります。
間仕切り変更工事
部屋の間仕切りを後で変更した場合、コンセントや照明を新たに設置するための電気工事や、間仕切りを設置する床の補強工事が必要となる可能性があります。
例えば、1つの部屋を2つに分ける場合、間仕切りを設置することで、片方の部屋にしかコンセントや照明が存在しなくなり、使い勝手が著しく損なわれます。また、床を補強しなければ間仕切りの強度が保たれない恐れがあります。
間仕切り設置工事を後から行うと費用もかさむだけでなく、工事の規模も大きくなるため、間仕切りを増設する可能性がある場合、事前にスイッチ・コンセント、照明の配置や床下地の補強等、事前に相談しておくようにしましょう。
また、可動間仕切りやフェンス、家具などによって空間を仕切る方法もありますので、ご自身のライフスタイルに合わせ、検討してみましょう。
最近では、照明スイッチを追加・変更せずに済むように、リモコン式の照明器具も増えておりますので、採用するのも良いでしょう。
棚関連
ピアノやタンスなどの重い家具を設置する場合、あらかじめ床の下地を補強しておかないと重さで沈んでしまう可能性があります。場所によっては重い家具を物理的に置けないだけでなく、追加で補強工事が必要となります。
そのため、重い家具を設置する場合は、工事を行う前に設置場所を決めておき、床を補強してもらいましょう。 特に、マンションの場合、防音性を高めるため、クッション性のある床下地材を使用している場合があるため、重い家具を置くと下地が沈み込んでしまうため注意が必要です。
電気関連
コンセントの数が足りないなどの理由で、工事後に照明やスイッチ、コンセントの増設を後から増設すると露出配線になって見栄えを損なってしまします。
また、大きな電力が必要な家電(冷蔵庫や電子レンジ、エアコンなど)は専用回路が必要な場合があるため、事前に家具・家電の配置を検討し、コンセントは設置位置の高さも考慮するようにしましょう。
最近は、壁掛けテレビにすることも増えておりますが、その際もTV・TELジャック、コンセントの位置・高さを検討する必要があるだけでなく、あらかじめ、壁下地の補強が必要となりますので事前に相談するようにしましょう。
工事後でも対応可能な項目
一方で、リノベーションの工事後に変更が可能な部分もあります。具体的に2つの事例を紹介します。
塗装関係
室内の壁や天井などが塗装仕上げの場合は、基本的に塗り直すだけですので、工事後でも対応が可能で、ある程度の知識があればご自身での施工することもできます。一方で、壁紙を貼り直す場合は、同品番のクロスを発注し、工事業者で貼りなおす必要があるほか、柄合わせや、経年劣化部分全ての貼替えが必要になるなど手間と費用が掛かります。また、同品番のクロスが廃番になっていると同じものは貼れませんので一部貼替えが困難になってしまいます。
室内の塗装は年月が経過してくすみや汚れが発生しても、同じ色に塗り替えられるだけでなく違う色に塗装し直すこともできるメリットがあります。但し、塗装仕上げはクロスに較べ、クラックが入りやすく、汚れやすいため、ご自身のライフスタイルに合わせて選択するようにしましょう。
2重サッシ
工事後に窓を2重にしたい場合は、既存のサッシに内窓を設置する内窓リフォームを行うことで対応できます。内窓を設置することで、もともとの窓と合わせて、空気層をつくることで断熱性や遮音性が上がります。
但し、内窓を後から設置するためには、室内側の窓枠幅にサッシを取り付けるためのゆとりがあることが必要です。あとから2重サッシ取り付けを検討している場合、事前に確認するようにしましょう。
尚、もともと設置されているサッシ自体はマンションの共有部分となるため、ガラスの変更を含め、管理規約で許可されていない限り変更できない点に注意しましょう。
どこからリフォームするか迷った場合は?
どこからリフォームをすべきか迷った場合は、キッチンやトイレ、浴室などの水回りの工事を最優先で行いましょう。
水回りは最優先で行う
キッチンやトイレ、浴室などの水回りを最優先でリフォームすべき理由は、大規模な工事が必要となり、費用も高額となるからです。
特に、配管を新規に更新する場合は、床や天井などを解体しなければなりません。そのため、一度リフォームしてからもう一度解体するとなると再び大規模な工事が必要となってしまいます。
水回りは、一度リフォームの工事をするとしばらくやり直しがきかない部分と考えて、最初の工事の時点で優先的に検討し、配管は更新する必要があるか?設置位置は大丈夫か?サイズは問題ないか?について入念に計画を練りましょう。
まとめ
今回はリフォームやリノベーションの工事で施工をする場所の優先順位につけて解説してきました。
優先順位として高いのは、給水給湯管の更新やエアコンの先行配管、床暖房設置など隠蔽部分の工事が必須な箇所です。これらの項目は、工事のやり直しをする場合に大規模な工事や高額な費用が必要となる可能性があるため、入念に内容を検討しましょう。
そして、壁や天井などの室内塗装やサッシなどは、リフォーム工事が終わってからでも変更が可能です。
このように、リノベーション工事で施工する箇所を決める時は、優先順位が高いところから検討を始めましょう。その次にやり直しが比較的簡単なところを決めることで、内容がスムーズに決めることができます。
ReoLabo(リオラボ)では、今回ご紹介した例以外にも、リノベーションの工事についてのご相談をお受けしております。
実際にお申し込みする前でも、少しでも不明点があればいつでもご相談くださいませ。