エコキュートってどんな仕組み?導入初心者向けにまとめてみました

最近話題のエコキュートですが、初心者の方は難しいと感じるかもしれません。本記事では、エコキュートの仕組みや普及率などの概要を紹介していますので、エコキュートの基本的な情報を知ることができます。また、エコキュートの設置にかかる費用や選び方、メーカーなどについても解説していますので、自分に合ったエコキュートを選ぶことができるようになります。

エコキュートとは

ここでは、エコキュートとは何かについてわかりやすく紹介します。

エコキュートの特徴

エコキュートの正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」で、簡単に言うと電気を使ってお湯を沸かすことができる給湯器を指します。これまではガスを使ってお湯を沸かすのが一般的でしたが、最近では「地球に優しい給湯器」としてエコキュートが選ばれています。

エコキュートの仕組み

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの2つがセットになっていて、空気の熱を利用して効率よくお湯を沸かすことができます。ヒートポンプユニットの役割は、取り込んだ空気の熱によって水の温度を上げることで、貯湯タンクの役割は温度が上がったお湯を保温するというものです。ヒートポンプユニットの具体的な仕組みは下記の通りです。

・空気熱交換器によって大気中の熱エネルギーを汲み上げる
・熱を持った冷媒を圧縮機によって圧縮し、約90℃に高温化する
・水熱交換器によって冷媒の熱を水に伝え、お湯を作る
・熱を伝えたあとの冷媒を膨張弁によって減圧して低温化する

エコキュートと電気温水器の違い

エコキュートは電気を使ってお湯を沸かす給湯器ですが、それなら電気温水器と何が違うのか疑問に感じることでしょう。いずれも、電気でお湯を沸かすということに変わりはありません。

エコキュートは空気の熱でお湯を沸かすのに対して、電気温水器は電熱ヒーターでお湯を沸かすという違いがあります。この違いによって、エコキュートにはさまざまなメリットが生じます。詳しくは次の章で紹介します。

エコキュートが選ばれる4つの理由

エコキュートが選ばれるのには4つの理由があります。

エコキュートの採用率は約69%

ZEH仕様の住宅では、約69%という高い割合でエコキュートが採用されているというデータがあります。[注1]

ZEH仕様の住宅とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスのことで、高い断熱性能、高効率機器による省エネ、太陽光発電などによる創エネを組み合わせることにより、1年間の一次エネルギー使用量ゼロを目指せる住宅のことです。

つまり、エコキュートは環境に配慮したこれからの住宅に必要な給湯器であり、今後さらに多くのZEH仕様の住宅に選ばれるものになるでしょう。
[注1]エコキュートESTIA 2019年3月

エコキュートが選ばれる理由1:CO2を削減できる

エコキュートは、空気という自然エネルギーを使用しているので環境に優しい給湯器です。また、家庭内のエネルギー消費の約3割が給湯によるものと言われており、お湯を沸かすためには大量のエネルギーが必要となります。

エコキュートによってこのエネルギーの量を減らすことができればCO2を削減することにつながります。地球温暖化の問題が大きく取りざたされる現代では、エコキュートが選ばれるのはとても自然なことなのでしょう。

エコキュートが選ばれる理由2:電気代が安くなる

エコユートは大気熱を利用しているため、効率良くお湯を沸かすことができます。電気エネルギーのみでお湯を沸かした場合と比較すると電力消費量を約1/3にまで減らすことができます。つまり、その分電気代を節約できるということです。

また、エコキュートは電気代が安くなる深夜時間にお湯を沸かすため、より電気代を安くすることができます。電力プランの変更手続きは簡単なので、エコキュートを導入した際は深夜電力が安くなるプランを選ぶようにしましょう。

エコキュートが選ばれる理由3:災害時に使用できる

何かと災害の多い昨今ですが、エコキュートは災害時にも使用できます。エコキュートで沸かしたお湯は貯湯タンクに貯められているため、停電時や断水時などでもしばらくの間水を使うことができます。このとき注意することとしては、タンク内のお湯は飲み水としてはそのまま使用することができないので、沸かしてから使うようにしましょう。
また、ガス給湯器に比べ、タンク式であるため『すぐにお湯が出る』こともメリットです。

エコキュートが選ばれる理由4:自治体から補助金が出る

エコキュートは環境に配慮した給湯器です。そのため、各自治体が補助金を出して積極的に設置を推進しています。補助金にはさまざまな条件があり、事前申請でなくてはならない、設置の契約書が必要など、自治体ごとに条件がことなります。自分の自治体の情報を集め、対象となる場合は忘れずに申請を行いましょう。

エコキュートにかかる費用

エコキュートは、他の給湯器と比べて設置費用が高額になります。エコキュートの設置費用の内訳は下記の通りです。

・本体価格:50~60万円程度
・工事費用:20万円程度

エコキュートの設置は高額ですが、補助金が出るケースがあることや、長い目で見て光熱費を抑えられるという利点もあります。購入の際の費用については、総合的に判断することが大切です。

エコキュートの三大メーカー

エコキュートを取り扱う代表的なメーカー3社をそれぞれの特徴と合わせて紹介します。

コロナ

コロナは、世界初のエコキュートを開発したメーカーです。コロナのエコキュートの特徴は下記の通りです。

・耐震性が高く、災害に強い設計
・停電時にお湯が使える
・高圧パワフル給湯で、2階以上の階でシャワーを使っても水圧が弱くなりにくい

コロナのエコキュートは、いつでも快適に使用するための工夫が施されているので安心です。

パナソニック

パナソニックは、一般地域と寒冷地域に向けたエコキュートを販売しています。パナソニックのエコキュートの特徴は下記の通りです。

・人感センサーで人を感知し、浴室に人が入ると加熱を開始する「エコナビ」がある
・「ぬくもりチャージ」で夜間の沸き上げにかかる費用を節約する
・太陽光発電で発電した電気を使ってお湯を沸かす機能が付いている製品がある

パナソニックニックのエコキュートは、太陽光発電で発電した電気を無駄にすることなく自家消費することが可能です。太陽光発電を設置しているご家庭や、卒FITしたご家庭には、電気代を節約できるパナソニック製品がおすすめです。

三菱

三菱は、各家庭に合った湯量を学習して自動調整してくれる高機能なエコキュートを取り扱っています。三菱のエコキュートの特徴は下記の通りです。

・節電モード機能が付いている
・お急ぎ湯張りモード機能が付いている

節電モードを使用すると、節電はもちろん、お湯張り時間を1/4程度短くできます。何かと忙しい夜の時間を有効活用できるので、共働き夫婦や家族の多いご家庭におすすめです。

エコキュートを選ぶ3つのポイント

エコキュートは価格もさまざまで、メーカーによってもそれぞれ特徴が異なります。エコキュートを選ぶ最大のポイントは、自分の家庭に合っているかどうかということです。ここでは、エコキュートを選ぶ3つのポイントについて紹介しますので、自分の家庭と照らし合わせて検討しましょう。

地域性で選ぶ

エコキュートは、どこでも同じように設置できるものではありません。下記のような3つの地域においては特別な対策を行った上で設置します。

・最低外気温がマイナス10℃を上回らない地域:凍結防止工事が必要
・塩害地域:防錆・防腐対策がされている対重塩害仕様のヒートポンプを設置
・最低外気温がマイナス25℃を上回らない地域:凍結する危険があるため室内に設置

容量で選ぶ

エコキュートは、3つの容量からご家庭にあったタイプを選ぶことができます。容量に対する使用人数の目安は下記の通りです。

・370リットル:2〜5人
・460リットル:4〜7人
・560リットル:5〜8人

上記はあくまでも目安です。今後家族が増える予定がある場合や、女性が多いご家庭の場合などは使用するお湯の量が増えるでしょう。お湯が足りなくなった場合は「沸き増し」機能を使ってお湯を増やすこともできますが、電気量がかかり待ち時間も発生します。少し余裕を持ったサイズを選ぶほうが安心です。

お風呂の機能で選ぶ

エコキュートには、お湯張りや追い炊きなどができる「自動給湯器」と、自分で蛇口で湯量を調整する「給湯専用」の2つのタイプがあります。

給湯専用のほうが価格が安くなるため、ご自身で調整する手間が気にならないのであればおすすめです。自動給湯器は価格がやや高くなりますが、ボタン1つで湯量や湯温が自動調節できるので、家族が多いご家庭におすすめです。

エコキュートの耐用年数・交換費用とメンテナンス方法

エコキュートの耐用年数・交換費用とメンテナンス方法について紹介します。

エコキュートの耐用年数・交換費用

エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクの2つがセットになっていますが、それぞれの耐用年数・交換費用は下記の通りです。

・ヒートポンプユニット:耐用年数は5~10年程度、交換費用は15万円程度
・貯湯タンク:耐用年数は10~15年程度、交換費用は30万円程度

不具合が発生するタイミングや修理箇所にもよりますが、ヒートポンプユニットと貯湯タンクのそれぞれを修理・交換するよりもエコキュートそのものを買い換えたほうが費用を安く抑えることができる場合もあります。

エコキュートのメンテナンス方法

エコキュートの購入や交換には費用がかかりますから、メンテナンスを行って長く使えるようにしたいものです。エコキュートのメンテナンス方法は下記の3つです。

・フィルター掃除:浴槽についているフィルターを外して定期的に掃除する
・配管洗浄:半年に1度程度、お風呂とエコキュートの間の配管を洗浄する(自動洗浄機能がついている製品もある)
・定期点検:上記2つ以外の点検はプロに任せ、定期点検によってエコキュートの寿命を延ばす

エコキュートを導入してお得に生活しよう

エコキュートを導入することで、CO2を削減できるうえに電気代を節約できます。
また、自治体から補助金が出るため導入しやすいという特徴もあります。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクという2つのパーツのメンテナンスが必要で、ケースによってはエコキュート自体を買い替えるのも良いでしょう。

エコキュートを導入して、少しでもお得に生活を送りましょう。

ReoLabo編集部

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