ペットを飼っている人がリノベーションをする場合、ご自身や家族だけでなくペットのことも考えてお部屋をデザインされることが多いです。
ペット用にお部屋をリノベーションする場合、通常と異なる部分に気をつけなければなりません。
そこで今回は、ペット用のリノベーションを行う際のポイントをわかりやすくご紹介します。
読んでいただくことで、ご自身やご家族、ペットが全て快適に暮らせるお部屋にできますので、ぜひご一読ください。
ペット用のリノベーションとは
ペット用のリノベーションでは、ペットにとって身体的な負担のないお部屋にしたり、ペットと生活しやすいお部屋にしたりするための工事が行われます。
人間とペットでは、目線や行動の仕方が全く違います。
そのため人間が使いやすいと感じているお部屋が、ペットに適しているとは限りません。
一方でペットが暮らしやすいようにお部屋をリノベーションすると、人間にとっても快適で暮らしやすいお部屋になることがあります。
つまりペットのことを考えてお部屋をリノベーションすることで、ペットだけでなく人間たちも気持ちよく暮らせる空間が手に入るのです。
また、お部屋をペット用にリノベーションすることで、大切なペットを病気やケガから守れます。
リノベーションによってペットが病気やケガを負いにくいお部屋にすることで、ペットの体を守れるだけでなく医療費の出費も抑えられます。
ペット可の物件であってもペットが住みやすいとは限らない
ペット可の物件はあくまでペットの飼育が可能なだけであって、お部屋がペットにとって暮らしやすい仕様となっているわけではありません。
そのため、お部屋を購入する時はお部屋の中を隅々まで確認し、仮にペットにとって不便な点があればリノベーション工事で解消しましょう。
ペットが住みやすいリノベーションをするためのポイント
ペットが住みやすいお部屋にリノベーションする場合、以下5点に気を付ける必要があります。
- 滑りにくい床にする
- 換気がしやすい間取りにする
- バリアフリーにする
- 収納スペースを確保する
- 柵などを置きやすい間取りにする
それぞれについて確認していきましょう。
滑りにくい床にする
合板フローリングのような滑りやすい床では、ペットの足腰に負担がかかり、ケガをしたり股関節の病気に繋がったりする場合があります。
また、フローリング材はアンモニアに弱いため、ペット用の床でないとお部屋に匂いがしみついてしまうかもしれません。
そこで、ペット用にリノベーションするときは「ペット用フローリング」や「ペット用クッションフロア」のような滑りにくい床材を選びましょう。
クッション性のある床材を選ぶとさらに足腰への負担を軽減できます。
また、滑りにくい材を利用することで、ペットに負担をかけないだけでなく、自分自身や家族が高齢になったときも過ごしやすいです。
加えて犬や猫は体毛が抜けるため、掃除がしやすいように段差のないフラットな床にすると綺麗なお部屋を保てます。
ペットが床を汚してしまう頻度が多いようであれば、洗濯のしやすいマットを敷くとよいでしょう。
換気がしやすい間取りにする
ペットの匂い対策としては、こまめな清掃と換気、ペットのお手入れがかかせません。
しかし時間は限られているため、清掃や換気、お手入れなどになかなか時間をさけないこともあるはず。
そこで匂いがこもらないように、お部屋をリノベーションする際に、風の通りやすい間取りにしたり窓を増やしたりして換気をしやすくしましょう。
窓を増やすだけで、空気の通り道が増えて、ご自宅内の空気が入れ替わりやすくなります。
ただしマンションは、基本的に専有部分が工事できません。
共有部分である外壁を壊して新たに窓を設置するのは、難しいでしょう。
そのためお部屋内に換気窓を設置する場合は、部屋の間仕切り壁に窓を設置すると効果的です。
また消臭・調湿効果を高めたい場合は、珪藻土塗装のような建材を利用したり、空気清浄機を設置したりする方法もあります。
一方できちんと換気をしていても、湿度を適切に保なけなければ、ご自宅やペットに悪影響が出るかもしれません。
例えば、湿度が高くなるとカビやダニが繁殖し、反対に空気が乾燥すると犬や猫の皮膚が乾燥して免疫力が低下します。
そこでリノベーション時に換気システムを導入すると、お部屋内の湿度を適切に保てます。
バリアフリーにする
ペットが高齢で足腰が弱っていたり、関節疾患を抱えていたりする場合は、お部屋の中に少しでも段差があるだけで生活しにくくなります。
そこで、リノベーションの際に、引き戸のレールを撤去したり玄関にスロープを設置したりすることで、ペットの足腰にかかる負担を軽減できます。
また犬や猫は、人間と同じく高齢になると体温を調節する機能が弱くなります。
そのため、リノベーションしたご自宅みたい場合は、寒さ対策や暑さ対策は必須です。
夏の暑さ対策としては、タイル張りされたお部屋のような涼しい空間を作る方法があります。冬の寒さ対策には、床暖房の設置が有効です。
加えて、ペットが過ごしやすいお部屋へ簡単に移動できるように、ペットドアを設置すると良いでしょう。
収納スペースを確保する
リノベーション時に収納スペースを確保すると良い理由は、大きく分けて以下の2つです。
- おもちゃやペットフードなどを収納するため
- ペットを誤飲から守るため
収納スペースを多めに確保すると、おもちゃやペットフードなどのグッズを収納でき、お部屋を綺麗に保てます。
引き出しを分けたり、ペットがよくいる場所の近くに設置したりするなど、収納しているものが取り出しやすいように収納スペースを設置すると良いでしょう。
また、壁に段差のついた収納棚を付けることで、猫が登って遊べる場所としても機能します。
加えて、犬や猫が誤って物を飲み込んでしまわないように、危険なものを収納できるスペースを確保しておくことも大切です。
ペットの誤飲は、危険性があるものを見せないこと、そして触らせないことで防げます。
そのため、ゴミ箱も含めて家の中の物をすべて収納できるくらいの収納スペースを確保しましょう。
柵などを置きやすい間取りにする
リノベーション時に柵を設置することで、ペットの脱走を防げるだけでなく、ペットを危険なものから守れます。
例えば、包丁やキッチンバサミなど危険なものがたくさんあるキッチンに柵やゲートを設けると、ペットが危険なものに触れてケガをするリスクを回避できます。
ReoLaboならペットが住みやすいお部屋へリノベーション可能
ReoLaboは、ペット用のリノベーションにも精通しているため、ペットと長年にわたって快適に暮らせるお部屋をご案内させていただきます。
またReoLaboでは、ダブル定額を採用しておりリノベーションの予算も把握しやすいです。
仲介手数料は物件の価格に応じて100万円毎に決まり、リノベーションの費用はお部屋の専有面積と選択したブランドによって決まります。
決められた予算内で、ペットが住みやすいお部屋にリノベーションしたい場合は、ReoLaboまでお気軽にご相談下さい。
まとめ
お部屋を比較的自由に変更できるリノベーションだからこそ、人も動物も暮らしやすい快適な空間が手に入ります。
ペットと長年にわたって暮らす場合、床の滑りにくさや換気のしやすさ、段差の排除、収納スペースの確保などにこだわってリノベーションすると良いでしょう。
特に床を滑りにくい材にしたり、部屋の段差をなくしたりすると、ペットだけでなくご自身や家族が高齢になっても暮らしやすいです。
また換気をして空気を入れ替えたり、湿度を適切に保ったり、できるだけものを収納スペースにしまったりすることで、大切なペットの健康状態を良好に保てます。
リノベーションの予算は限られているため、家族やペットとどのように暮らしていきたいのかをイメージしながら、お部屋のデザインを考えてみてください。