壁紙リノベーションのメリットとデメリットは？

室内の壁の色やデザインを一新させたい場合、壁紙リノベーションが有効です。壁紙を張り替えるだけで、部屋の印象は大きく変わります。

壁紙は色やデザインに問題がなくても、長年使用していると傷みも目立ち古びてくるため、思い切って刷新すれば新築のような真新しい見た目に変わるでしょう。

以下では、壁紙のリノベーションを行うことのメリットと、生じ得るデメリットについて詳しく解説します。

壁紙リノベーションは装飾と壁材の保護が目的

壁紙には布や織物、ビニール、さらには漆喰や砂壁、木材ボードなども使われることもあり、色やデザインは多種多様です。

なお、壁だけでなく天井にも貼り付けが行われるので、壁紙ではなくクロスと呼ばれることもあります。

壁紙は内装の表層部分に貼り付けられ、その目的は装飾と、壁材の保護です。壁の表層だけを取り換える壁紙リノベーションは、下地である壁材を保護することにもつながります。

壁紙の貼り付けに用いられるのは接着剤です。以前は、接着剤に含まれる「ホルムアルデヒト」と呼ばれる物質が壁紙貼り付け後に浮遊し、「シックハウス症候群」を発症する人が多数発生していました。しかし近年では、ホルムアルデヒトが浮遊しにくい接着剤が開発されているので、健康への影響は少なくなっています。

具体的にどの部分を確認すれば良いのか解説していきます。

壁紙リノベーションを行うと、それまでの屋内の印象ががらりと変わります。見た目の変化だけでなく、壁紙リノベーションを実施することには、施工の面においてもメリットがあります。

壁紙リノベーションの利点を3つご紹介いたします。

壁紙リノベーションの最大の特徴は、壁や天井を取り壊して行うタイプのリノベーションに比べて、工期が圧倒的に短いことです。

作業は、既存の壁紙を剥がして、新しい壁紙を貼るだけですので、工事中に部屋が使えなくなる時間は短期間で済みます。一方、壁に塗装・塗り壁を施す場合、乾くのにかなり時間がかかるので、施工期間はどうしても長くなります。

工期は短いですが、壁紙リノベーションが内装に与えるインパクトは大きいため、自宅に大きな変化を与えることができます。

壁紙リノベーションは大がかりな工事を必要としないため、業者に頼んだ場合でも施工にかかる費用は安く済みます。

また、壁紙は貼ってしまえばその後のメンテナンスなどは基本的に必要ないため、維持費もかかりません。
もちろん、汚してしまった場合は清掃が必要です。しかし最近では、ビニールクロスのような水を弾く性質を持つものなど、汚れが付きにくい壁紙も増えています。

貼り付けタイプの布、織物、ビニールなどの素材は、色やデザインは印刷で簡単に行えるため、種類が非常に豊富です。

木目やレンガなどの模様も、一見印刷には見えないほどリアルに描かれています。張り替えるだけで新しい空間を演出でき、自由度が高いリノベーションといえます。

壁紙リノベーションのデメリットを2つご紹介します。

壁紙のなかには、素材によっては膨張収縮が起こり、それによりつなぎ目が目立ってしまう場合があります。つなぎ目は天井部分から床部分まで一直線に生じるので、近づくと目につくことがあります。

塗装・塗り壁、あるいはコンクリート打ちっぱなしの場合はこうしたつなぎ目は生じないため、壁紙リノベーションを実施した場合にのみ生じ得るデメリットといえます。

壁紙リノベーションを行う場合、その部屋すべての壁紙を取り換える必要があるため、廃棄物の量が膨大となります。屋内の壁紙全てをリノベーションする場合は、その量はより多くなってしまいます。

壁紙の交換は自分で行うこともできますが、剥がした壁紙の後処理まで考えておきましょう。

壁紙リノベーションとは、屋内の壁紙を張り替える施工を指します。工期が早いうえに費用も安く、デザインが豊富で自由度も高いというメリットがありますが、施工の結果つなぎ目が目立ってしまう場合がある、剥がした壁紙が大量の廃棄物になる、などのデメリットもあります。

実際に壁紙リノベーションを行う場合は、施工後に後悔しないためにもメリットだけでなくデメリットについても理解しおくことが大切です。