リノベーションで居心地のよい家に仕上げたいなら、木材の活用がおすすめです。木材には家にぬくもりと快適さを与えてくれます。今回は木材のメリットとともに、木材をおしゃれに活用するポイントをチェックしていきましょう。
リノベーションで木材を使う3つのメリット
リノベーションと一口にいっても、部屋のデザインや構造は素材によって異なります。
和風の住宅に仕上げたいなら障子や畳などが合いますし、近代的でスタイリッシュな住宅なら「コンクリート打ちっ放し」といったスタイルがぴったりです。
ナチュラルでアットホームな雰囲気を目指す場合は、木材を活用した「木造」のリノベーションをおすすめします。それでは、リノベーションで木材を使う3つのメリットから、その魅力をひも解いていきましょう。
1.木のぬくもり感じるナチュラルな空間に仕上がる
木材は、鉄骨や鉄筋コンクリートよりも手触りや質感が柔らかく、ぬくもりのある空間をつくってくれます。
木材は無数の細胞に空気を含むため、熱が伝わりづらく、高い断熱性を発揮してくれるのも魅力です。冬は木の組織が堅くなることから、室内が暖かく感じられます。つまり「夏は涼しくて冬は暖かい」快適な家に仕上がるのです。
さらに、木材は湿度を調節する作用や、カビやダニ、ウイルスの繁殖を抑制する作用も期待されています。そのほか紫外線を吸収してくれるので、さまざまなトラブルから家を守ってくれる「心強い素材」として効果的です。
2.リフレッシュ効果が期待できる
木材は心や体へよい影響を与えてくれます。一般財団法人日本木材総合情報センター「木造校舎が生徒の健康面に与える影響-木材利用推進マニュアル-」によると、木の香りにはリフレッシュ効果や鎮静効果があると明らかになりました。
イライラした気持ち、気力の低下や仕事への意欲の落ち込みを抑制してくれるため、心の安定にもつながるでしょう。さらに、RC造の家よりも体調不良が起こりにくいというデータもあります。つまり、木材は心身の健康を保ち、生き生きと過ごすには効果的な素材なのです。
3.地球温暖化対策に貢献できる
地球温暖化対策に貢献できるのも、木材ならではのメリットです。樹木は大気中の二酸化炭素を取り込む性質があるため、木材の住宅は鉄骨や鉄筋コンクリートの住宅よりもおよそ4倍の二酸化炭素を貯蓄しています。
つまり、木材を活用することで大気中の二酸化炭素量を減らすことにつながるのです。
さらに、木材は鉄やコンクリートよりも運送時や加工時に排出される二酸化炭素が少ないため、地球温暖化対策としても効果的です。
リノベーションで木材をおしゃれに活用する3つのポイント
どうせリノベーションで木材を使うなら、おしゃれに見せたいものです。ここでは、リノベーションで木材を生かしたおしゃれな部屋づくりについてご紹介します。木材を強調させる部分や、部屋のテイストをチェックして、ぬくもり感あふれるハイセンスな空間をつくりましょう。
1.キッチンカウンターに木材を活用してカフェ風に
キッチンカウンターに木材を活用すれば、カフェ風のスタイルに早変わりします。天板やフロントパネルなどの目立つ部分に木材を貼ってみましょう。
明るい色味の木材は、部屋を明るく見せてくれます。北欧テイストやカントリー調の部屋にはぴったりです。一方、色味がバラバラな古材はシックで大人っぽい空間をつくってくれます。アンティーク調やモダンテイストの部屋には最適です。
2.天井に木材を活用して開放感をプラス
天井に木材を活用すれば、開放感あふれる空間に仕上がります。屋根の形に沿って傾斜がついた「勾配天井」なら、通常の天井よりも高さや奥行きが生まれるので、「家を広く見せたい」という方にもおすすめです。
通常の天井を板張り仕様にするだけでも、一気にナチュラルな雰囲気になります。柱や家具、格子戸などの木材と色味をそろえることで、統一感のある部屋ができます。
3.床板に木材を活用してレトロな雰囲気に
天井だけでなく、床板にも木材を活用してみましょう。本物の木の質感が味わえる「無垢材」には、経過年数によって色味が変化するものもあります。
張り替えたてのきれいな色味と、長い年数を経てシックでレトロな色味の両方が味わえるのは、うれしいポイントです。おしゃれなラグを敷くと、よりハイセンスな空気が漂います。
【まとめ】リノベーションで木材を活用して快適でぬくもりある空間へ
木材は断熱性の高さや湿度調節、リフレッシュ効果などのさまざまなメリットを持つ素材です。リノベーションで木材を活用することで、快適さはもちろん部屋にぬくもり感やおしゃれ感が生まれます。天井や床板、キッチンカウンターなどに木材を生かして、開放感あふれる心地よい空間をつくっていきましょう。