納得のいくリノベーションを実現し、理想の家を手に入れるには、リノベーションの流れや進め方を把握し、業者とじっくり打ち合わせできる十分な期間を設けましょう。
今回は、リノベーション対象の物件購入からリノベーションのプランニング、工事から引渡しまで、ワンストップ型リノベーション会社を依頼した場合の流れや進め方について解説いたします。
1. 物件探し〜購入
まずはリノベーション対象となる中古物件探しから購入までの流れを、3つのステップに分けてご紹介します。
リノベーションを物件購入からまとめて行う場合は、不動産仲介から竣工までを一社で行えるワンストップ型のリノベーション会社を利用することで、手間を最小限に防ぐことができます。
1. 条件を絞って希望に沿った物件を探す
業者に希望の条件を伝え、リノベーションのベースとなる物件選びを開始します。希望通りの物件がなかなか見つからない、予算が合わないといった場合は、物件の広さや間取り、周辺環境、入居時期の3つに分けて希望の条件を書き出し、項目ごとに優先順位をつけていきましょう。
優先順位の高いものから優先して希望条件を絞ることで、予算内に納めた物件選びがスムーズになります。
2. 物件の内覧
候補の物件が決まったら、実際の物件を内覧します。同行担当者とともに、イメージしているリノベーションが可能かどうかの確認を行います。
物件の周辺環境についてなど、内覧中に気になることがあれば、担当者に積極的に質問しましょう。
3. 物件購入
気に入った物件が見つかったら、物件購入の申込みをします。住宅ローンにあわせてリフォームローンを組む場合は、この時点でリノベーションの内容や予算の上限を決め、物件の購入費用とリノベーション費用の見積もりをとります。トラブル回避のためにも、見積もりは明確に提示してもらうことが大切です。ローン審査に通ったら売買契約の手続きを行い、物件の購入が成立・完了します。
2. リノベーションプランを決定する
物件の購入が完了したら、いよいよリノベーションスタートです。
1. 現地調査
リノベーションプランの詳細を決める前に、現地調査を行います。実際の物件を下見して、希望どおりのリノベーションは可能か、補修が必要な部分がないかなどをチェックします。
2. リノベーションプランの打ち合わせ
現地調査が完了したら、業者と依頼者で相談しながら、リノベーションプランの詳細を決めていきます。現地調査と結果と依頼者の要望をもとに提案されたプランをもとにじっくりと話し合いを行い、希望しているリノベーションがどこまで実現できるのかを確認します。
工事が始まってから「想像と違った」「やっぱりここが気になる」ということがないよう、疑問点があればどんな小さなことでも質問しておきましょう。
3. 工事契約
金額や工事日程の調整を含めてリノベーションプランが完了したら、プラン詳細や支払い方法の最終確認を行います。問題がないようなら、リノベーションの工事契約を結びます。
3. リノベーション工事〜引渡し
ようやくリノベーション工事が始まります。工事契約締結からリノベーション完了、引渡しまでにかかる期間は3ヶ月程度です。
1. 解体前確認
物件を解体する前に、解体箇所の確認や残置物がないかのチェックを行います。
2. 解体・墨出し・下地確認
解体完了後、墨出し(設計図通りに記した工事の基準となる線や形状)を見ながら実際のスケール感などを説明します。解体後に予期せぬ問題(劣化・不具合など)が出てくる場合もあります。そのような場合は工事の見直しを行い、改善策が提案されます。
続いて、床や壁の下地や、電源スイッチやコンセントの位置を確認します。
3. 竣工検査
工事が完了したら、業者立ち会いのもと、仕上がりを確認するための竣工検査を行います。完成したものが図面通りになっているか、傷や汚れがないか、水まわりの設備がきちんと作動するかなど、工事内容に不備がないかしっかりチェックしてください。気になるところがあれば、遠慮なく業者に伝えましょう。
4. 物件の引渡し
竣工検査に問題がないようなら、晴れて物件の引渡しとなります。引越しの日程は工事日程に合わせて調整しましょう。
業者とよく相談してリノベーションをスケジュール通りに進めよう
リノベーションを納得のいく形で成功させるためには、物件探しから予算やプラン、スケジュールの組み立てまで、業者としっかり相談しながら決めていくことが大切です。
リノベーションの成功によって、今後の生活が大きく左右されます。素人判断で突き進むのでなく、信頼できる業者ととことん打ち合わせを行い、最適なプランを選びましょう。