リノベーションに欠点はあるの?知っておきべき5つのデメリット

リノベーションに欠点はあるの?知っておきべき5つのデメリット

中古の住宅をより快適にするために行われる工事の中に「リノベーション」があります。間取りや内装などを住人の好みに作りかえることで、よりよい住環境を整えることができる方法です。

しかし、リノベーションにはメリットばかりではなくデメリットもあります。リノベーションを依頼してから後悔しないためにもデメリットについても知っておくようにしましょう。

リノベーションとは性能や機能を高める大規模改修

リノベーションとリフォームの違いについてあまり知らないという方もいるかもしれません。リフォームは経年劣化した内装を新しいものに取り換える改修工事のことです。

一方でリノベーションとはもっと大規模な工事で、家の持つ性能や機能を高めることができる改修となります。

たとえば二つの部屋の間にあった壁を取り払って大きな一部屋にする、3LDKのファミリー向け物件を一人暮らし向けの部屋にするなどが挙げられます。

間取りや配管などほとんどすべてをゼロから考えることができ、理想的な家を手に入れられるため人気の改修工事となっています。

リノベーションにはデメリットもある

リノベーションは自分の理想を叶えるために役立つ改修工事ですが、メリットばかりではありません。

デメリットについてもしっかり理解した上でリノベーションを依頼すれば、「こんなはずではなかった」と後悔せずにすむでしょう。

ではリノベーションのデメリットについて解説します。

1. 費用が高額になる可能性がある

リノベーションというと、比較的安く改修工事ができると考える方もいるでしょう。

確かに中古住宅を購入してリノベーションすることで、新築の住宅を購入するよりはるかに安く理想に近い家を手に入れることができるかもしれません。

しかしそこに落とし穴があります。中古住宅を購入した後に、予期しないダメージが分かることも珍しくありません。実は壁にひびが入っていた、シロアリが柱を食べてしまっていたなどのケースです。

この場合、リノベーションの費用の他に補修費用が必要となるでしょう。リノベーションは通常、床面積1坪あたり50万円から70万円程度が相場となっていますが、補修費用がかかるケースでは予算オーバーになってしまう恐れがあります。

※工事見積・費用は、諸条件により変動しますので、事前に現地調査が必要となります。

中古住宅を購入する段階で購入者が欠陥に気づくのはかなり難しく、リノベーションによって骨組みだけになって初めて発覚することも考えられます。

2. ローンの金利が高い

中古住宅を購入する際には住宅ローンが利用できますが、リノベーションには住宅ローンが適用されません。

リノベーションのためにローンを組む場合、リフォームローンを利用することになるでしょう。
リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高くなるのが一般的です。通常の住宅ローンの金利は0.4%から1.3%程度であるのに対し、リフォームローンの金利は1%から5%前後です。

リノベーションを検討する場合には、住宅ローンとリフォームローンが一緒になっている「一体型住宅ローン」の利用も選択肢にできるでしょう。

3. 建物の構造によって制約がある

続いてリノベーションのデメリットとなり得るのは、建物の構造です。

リノベーションというと、現在の中古住宅を理想の住宅に建て替えられると考えがちです。しかし建物の構造によっては、お客様の希望を叶えられないことがあります。

たとえば建物の構造には、日本の伝統的な木造住宅の建て方である「木造軸組工法」や海外から導入された「2×4(ツーバイフォー)工法」があります。

木造軸組工法の場合、木の柱や梁によって家を支えています。壁が過重を負担していないので、壁を取り払って広い部屋を作るリノベーションが可能です。

一方2×4工法の場合、柱や梁ではなく壁や天井によって家を支えています。壁を取り壊すと家が支えられなくなる恐れがあるため、リノベーションの選択肢が限られてしまうのです。

リフォームに比べれば大規模な改修が可能になりますが、どんな間取りにもできるというわけではないので注意が必要です。

4. 実際に住み始めるのが遅れる

もし中古住宅を購入してリノベーションするとなれば、かなりの時間がかかることを想定しなければなりません。

中古住宅を購入するだけであれば、物件引き渡し後すぐに住み始めることができます。
しかしリノベーションする場合、購入した中古住宅に住むのはかなり後になってからです。

これもリノベーションのデメリットの1つです。中古住宅を購入後、建物に欠陥がないかどうかをチェックし、どのような間取りにするか、配管・配線をどうするかといった設計を行います。

建物の構造上制約があったり、強いこだわりがあったりすれば、設計に時間にかなりの時間を割かなければならないかもしれません。設計が終われば施工となり、リノベーションが終わって初めて住むことができます。

どのような設計にするかによりますが、物件の購入から設計、施工を経て実際に住めるようになるには3ヶ月から半年程度かかると考えておいた方がよいでしょう。

すぐに住み始めたい、仕事が忙しくて建築士との打ち合わせの時間を取れないといった方にとっては、リノベーションはやや不向きといえそうです。

5. 施工の質が業者によって大きく異なる

リノベーションの別のデメリットは、施工の質が業者によって違うという点です。

リノベーションを依頼する業者としては、地元の工務店や中堅リフォーム会社、大手のリフォーム会社などが考えられます。

大手のリフォーム会社がリノベーションを請け負う場合、社内で統一された品質基準があるので出来具合にムラがあることはほとんどいないでしょう。

しかし低価格でリノベーションを請け負っている地元の工務店に依頼すると、腕のいい会社とそうでない会社との差が出てくることがあります。

優秀な工務店と契約できれば大満足のリノベーションになる一方で、リノベーションに慣れていない工務店に依頼してしまうと希望とまったく違う出来上がりになってしまう恐れがあります。

さらにリノベーションの実績によって、提案力も大きく変わります。制約がある中でもお客様の希望をできるだけ叶えようとする業者もいれば、経験不足からほとんど提案ができない業者もいるのです。

【まとめ】リノベーションのデメリットもよく理解して物件を購入しよう

リノベーションには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。リノベーションのデメリットは、確かな業者を選ぶことでかなり減らせるでしょう。

どのようなデメリットがあるか、予算はどのくらいかなどの条件を考慮しながら、最高のリノベーションを成功させるようにしたいものです。

ReoLabo編集部

ReoLabo編集部

ReoLaboでは(リオラボ)では、住宅購入、リノベーションを検討している方向けに、住まいに関する情報を発信していきます。

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