リノベーションで床暖房を設置することの5つのメリットを解説

リノベーションで床暖房を設置することの5つのメリットを解説

床暖房と聞くと「新築する時に設置するもの」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、基本的に中古マンションでも、中古戸建てでも、リノベーションで床暖房を設置することは可能です。
そこで今回は、床暖房にリノベーションすることのメリットを5つにわけてご紹介していきます。

1. 部屋全体で心地よい温かさを感じることができる

中古住宅の内見に行って、「足元が冷えるな」「家の中が寒いな」と感じたことはないでしょうか。ひょっとすると、現在お住まいの住宅でも「足元が冷える」と感じている方もいるかもしれませんね。

鉄筋コンクリートのマンションなどでは、コンクリートの上に緩衝効果のある接着剤でフローリングやクッションフロアが直貼りされていることも多く、そのため「床が冷たい」と感じることが少なくありません。

また、戸建ての場合は窓が多かったり、吹き抜けがある場合も多いため、風通しは良いものの、特に冬場は家全体が寒く感じることも多いものです。

床暖房は、言うまでもなく足元からじんわりと熱が伝わってきます。基本的に温かい空気は上昇するという特性があるため、足元から空気を温めることで部屋全体がじんわりと温まり、足元だけではなく部屋全体で心地よい温もりを感じられるのです。

リノベーションによる床暖房への変更は、「冬場は厚手のスリッパや靴下を履いている」という方にはとくにおすすめな方法といえるでしょう。

2. 綺麗な空気が保たれ安全性も高い

冬場の寒さ対策としてエアコンやストーブを使われている方は多いと思いますが、気になるのが空気の乾燥です。お肌の乾燥や喉、風邪対策などに加湿器を併用しているという方も多いかと思います。

一方、床暖房の場合は温風が出るわけではないため、お肌や喉が乾燥しにくく、基本的に空気を汚すようなこともありません。

また、エアコンやファンヒーターのように暖房器具によって室内に気流が起こることがないため、ペットの毛や埃が舞い上がりにくいというメリットもあります。

特に小さなお子様のいるご家庭や、犬や猫などのペットがいるご家庭では、床で過ごす時間も自然と長くなるため、健康面や安全面から考えても床暖房はおすすめです。

3. 長く使えてメンテナンスの頻度が少ない

エアコンやストーブ、ファンヒーターなどの暖房器具の場合は、必ずといっていいほどフィルターなどの掃除が必要になります。

一方、床暖房の場合は、いつもの床掃除をするだけで、故障などがない限り、特別なメンテナンスの必要がありません。

また、長く使えるというのも床暖房のメリットの1つです。床暖房と一口に言っても実は床暖房にもいくつかのタイプがあるのですが、「電気式」と呼ばれるヒーターを床に敷くタイプの床暖房の耐用年数は30年から50年ほどと言われています。家の寿命と同じくらいと考えておいて良いかもしれません。

また、床下にパイプを巡らせ、そこに温水を通す「温水式」と呼ばれるタイプの床暖房の場合、パイプの耐用年数は30年ほどと言われています。ただ、水を使用するため、何らかの理由からパイプが腐食する可能性もあり、定期的な点検は必要となるでしょう。

そして、最近では「PTC式」と呼ばれる電気式床暖房の改良版のようなタイプの床暖房も登場しています。この「PTC式」の耐用年数は、30年から50年とされている「電気式」の耐用年数よりもさらに長いと言われています。

4. 部屋が広く使える

最近では、夏場は熱中症対策として夜通しエアコンをつけることももはや当たり前となってきています。エアコンは生きていく上で必須の設備ともいえるでしょう。

しかし、冬場に関しては「エアコンによる暖房は苦手」ということで、ガスファンヒーターや石油ストーブ、コタツやホットカーペットを使用しているご家庭も少なくないのではないでしょうか。

床暖房では、そのような器具を置く必要がないため、寒くなってきたからといって暖房器具を置くスペースを作る必要はありません。そのため、部屋が広く使えるというメリットもあります。

5. 工期が短い

「普通の床から床暖房のある床に変えるなんて、工事も大がかりなのでは?」と思われがちですが、例えば既存の床の上に温水パネルを設置する「重ね張り」という工法なら、1日で工事が完了することもあります。

また、「張り替え」と呼ばれる既存の床を解体・撤去して温水パネルを設置し、フローリングを張り替える工法でも、一般的に工期は2~3日程度です。

一般的に、6畳程度の居室部分をフローリングに張り替える場合でも、新規張替えで2~3日、既存のフローリングの上に張り替える場合でも1~2日はかかると言われています。

そのため、リノベーションで床暖房にするからといって特別工期が長くなることはないのです。

【まとめ】リノベーション床暖房はメリットが豊富!自分に合った方法を見つけよう

ランニングコストなどを検討する必要はありますが、今回ご紹介したとおり、リノベーションにより床暖房にすることにはさまざまなメリットがあります。

今後も在宅勤務などで「おうち時間」が増えることが予想される今、リノベーションで床暖房にしてみることも是非検討してみてはいかがでしょうか。

ReoLabo編集部

ReoLabo編集部

ReoLaboでは(リオラボ)では、住宅購入、リノベーションを検討している方向けに、住まいに関する情報を発信していきます。

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