リノベーション工事のトラブルを回避するために必要な10のポイント

リノベーション工事のトラブルを回避するために必要な10のポイント

元の住宅を一部解体して行うリノベーション工事は、プランの途中変更が少なくありません。場合によっては、工期が遅れたり、騒音や振動などで近隣住民とのトラブルに発展したりすることも。
今回は、リノベーション工事に関するトラブルを回避するためのポイントを10つご紹介します。

リノベーション工事のトラブルを回避するために知っておきたいポイント

リノベーション工事におけるトラブルを回避するためには、十分な打ち合わせや事前確認に加えて、いくつか注意すべき点があります。
トラブル回避のために知っておきたい10のポイントを紹介します。

1. 工期の遅延や施工不良に関する保証を明確に

リノベーション工事の請負契約を結ぶ前に、工期の遅延や施工不良などが発覚した場合の責任の所在と保証を明確にしておきましょう。

まず工期が遅延する理由としては、施工会社の不手際によるものや、災害など不可抗力によるものなどがあります。
トラブルを避けるためにも、どのような対応になるのかを事前に確認しておくことが大切です。
たとえば予定通りに入居ができない場合は、

・遅れた日数分の仮住まい費用を保証
・入居後に施行できる工事を後回しにして、引き渡し予定日に入居できるよう調整

上記のような対応が考えられます。

施行不良やミスが発覚した場合についても、事前に保証の有無や期間・内容などを確認しておきましょう。是正工事が必要となりますが、その費用についてもどこまでが無償なのか、工事請負契約を交わす前に必ずチェックしてください。

2. クレーム回避のために近隣住民へあいさつする

リノベーション工事の前には、必ず近隣にあいさつしましょう。工事中は騒音や振動、工事車両が近所に駐車するなど、迷惑をかける可能性があるからです。工事中に近隣とトラブルがあった場合、引っ越してからの近所付き合いに影響が出る可能性もあります。

「近隣」に該当するのは、一般的に戸建ての場合は両隣と向こう三軒、裏三軒の8軒、マンションの場合は上下左右斜めの8戸のお部屋です。
あいさつの際には、疑問点や要望などがあったら、工事会社に気兼ねなくいってくださいと伝えましょう。
また、可能であれば工事完了後にもあいさつをしておくことをおすすめします。

3. 万一に備えて予算のうち50万円ほどを残しておく

リノベーション工事の費用は、実際の予算より50万円くらい低く組んでおくことをおすすめします。建築当時の図面と現場で差があった場合、追加費用が必要となったり、工事プランの一部変更が必要となるケースがあるからです。

リノベーション工事中のプランの変更は珍しくありません。リノベーション会社からも「解体してみての確認になります」という説明を受けるケースがほとんどです。
最初から変更があると想定して、リノベーション工事の費用は、予算の50万円低く見積もり、残りの50万円は残しておきましょう。

4. 予定工事期間+1~2週間の仮住まいを準備する

工事期間中の仮住まいが必要になる場合は念のため、予定されている工事期間の前後1~2週間くらい余裕をもって仮住まいを契約しておくとよいでしょう。

家財道具はレンタルトランクルームなどで保管し、ウィークリーマンションやマンスリーマンションを契約するのが一般的です。
郵便物の転送やインターネットなどの手続きをするのも忘れないでください。

5. 壁などの色や設備の位置の最終決定は現場で

壁・天井、床の色や設備の位置などは、現場を確認してから決めましょう。図面のみで打ち合わせをすることも多いですが、最終決定前に実際の現場を見ておくことをおすすめします。
見本などで確認していても、実際の印象とは異なることが少なくありません。
作り付けの棚やトイレットペーパーのホルダー位置などは、現地で実際に自分の目で見て決めるとよいでしょう。設備の取り付け時に呼んでもらえるよう、業者に頼んでおくことをおすすめします。

6. 業者の作業時間は守ってもらう

騒音や振動による近隣トラブルを避けるためにも、リノベーション施工業者には、作業時間をしっかり守ってもらうように伝えましょう。
作業時間をオーバーしないよう注意してもらうとともに、休日の作業は避けるようお願いしましょう。とくに、工期中に連休を挟む場合は注意が必要です。

7. 工事車両の駐車やトイレ・喫煙・ゴミのマナーを守ってもらう

工事車両の無断駐車や住人の邪魔になるような駐車がないようにしてもらいましょう。短時間であっても厳禁です。
また、休憩時のトイレや喫煙のマナー、昼食時や工事で出るゴミの処理や使用する資材の整理整頓についても配慮するように伝えましょう。

工事は近隣住民の注目を集めがちです。少しでもマナー違反があったり、許可された場所以外に資材が置かれていたりすると、住環境の悪化と捉えられかねません。
業者の質は施主の評判にも影響しますので、注意してください。

8. 現場に行くときは設計担当や現場監督に事前確認する

現場に行くときは、事前に現場の責任者(設計担当または現場監督)に確認をして許可を取ることが大切です。

工事の工程によっては、施主の立ち入りが危険な日もあります。職人の手が止まり、工期が遅れる可能性もあるでしょう。
なお、設計と施工の部署が分かれている業者もあります。工事が始まる前に、現場の責任者を確認しておくと連絡がスムーズです。

9. 職人への差し入れはなくても問題ない

現場へ立ち寄るときに、職人への差し入れで悩む方は少なくないでしょう。
差し入れの有無は工事の品質に影響しません。しかし、差し入れを喜ぶ職人も多いので、無理のない範囲で準備をしてもよいでしょう。
差し入れは人数分のドリンクなどがおすすめです。現場責任者に事前確認してから差し入れをするとスムーズです。

10. 工事残代金を支払うのは完成検査と補修工事の確認後

工事終了後、引き渡し時には照明やバス、トイレやキッチン、インターホンなどの設備の動作確認や、壁や床などの汚れや傷がないかの確認しましょう。
また、工事代金の残代金は、完成検査と補修工事後の確認を行なってから支払いましょう。先に残代金を支払ってしまうと、未了の工事の進行が遅れたり、対応が悪くなるケースがあるからです。

【まとめ】工事前の準備でリノベーション工事のトラブルを回避しましょう

リノベーション工事でトラブルを回避するためには、契約前に工期遅れや施工不良などに対する対応の内容を確認すること、工事前に近隣住民へあいさつをすることなどが大切です。

業者との打ち合わせ前に、本記事でご紹介したポイントを中心に確認項目をリストアップしておくとよいでしょう。しっかり準備して、後悔のないリノベーション工事につなげてください。

ReoLabo編集部

ReoLabo編集部

ReoLaboでは(リオラボ)では、住宅購入、リノベーションを検討している方向けに、住まいに関する情報を発信していきます。

関連記事

不動産・リフォームリノベーション

ReoLaboエネルギー