リノベーション向きの中古物件とは?

リノベーション向きの中古物件とは?

リノベーションは、新築を購入するよりも安い価格で理想の家に住む方法の1つですが、どんな中古物件でも好きなようにリノベーションできるわけではありません。中古物件と一口にいっても、リノベーションのしやすさは物件によって異なりますし、構造によっては自由な設計ができないものもあります。
ここでは、リノベーション向きの中古物件を見分けるポイントをご紹介するので、物件探しの参考にしてください。

リノベーション向きの中古物件とは

中古物件は、築年数が少なければ状態がよいというものではなく、いくら見た目は綺麗であっても壁の内部が腐食していたり、新耐震基準を満たしていなかったりすることがあります。

物件の状況によっては、希望する設計でリノベーションができなかったり、補修が必要で費用がかさんだりするので、安易に築年数や物件価格で選ぶのはNGです。
では、どんな中古物件がリノベーションに向いているのか、探すポイントを見ていきましょう。

天井や壁にシミがない

家の状態に大きく関わってくるのが、水です。雨漏りがしている家は天井や壁を腐食させますし、湿気が多い家だとカビやダニが繁殖しています。
雨漏りがないか、湿気が多くないかをチェックする部分は、天井や壁です。

天井にシミがあったり壁に黒ずんだ小さい点や変色していたりする箇所があるようであれば、水による腐食が起こっている可能性があります。
雨漏りは外壁から漏れてくることもあるため、単純に屋根を修復すればよいというものではなく、大がかりな補修工事が必要になるかもしれません。

湿気対策に関しても、原因の特定をするのは大変ですし、原因が見つかっても対策費用が高額になる可能性があります。どういった状態であっても水の腐食を受けている家は、リノベーションよりも修復から始めなくてはいけないので、リノベーションには向いていません。

逆にいえば、雨漏りや湿気対策をしなくてよい家は程度がよくリノベーションに向いていますから、天井や壁、床下収納などをくまなくチェックしましょう。

定期的なメンテナンスが行われている

家は定期的なメンテナンスが必要ですが、家のことに詳しくないと壁紙が剥がれてきたり、機器が故障したりするまで放置してしまいます。
メンテナンスが適切に行われていないと、今は特に問題がなかったとしても、リノベーション後にリフォームが必要になる可能性があるため気をつけましょう。

とくに、リフォーム費用のウエイトが重いのは屋根や外壁、床下です。建物は、建築してから10年ほど経つと劣化が始まるため、適切なタイミングでメンテナンスをしなくてはいけません。
メンテナンスが適切に行われているかはリフォーム履歴で確認できますが、今の家の状態を正確に把握したい場合はインスペクションを行うのがベストです。

インスペクションは住宅の現況検査のことで、劣化の原因や範囲を特定する検査、現状を知る検査など知りたい状態を検査してくれます。費用は5万円ほどかかりますが、安心して中古物件を購入したいという方は活用してみるといいでしょう。

※工事見積・費用は、諸条件により変動しますので、事前に現地調査が必要となります。

窓やドアの開閉がスムーズにできる

窓枠とサッシに隙間があったり、ドアを開閉するときに引っかかりがあったりする場合は、家がゆがんでいるかもしれません。家のゆがみは土台が盤石だったり、1階が2階を支え切れていなかったりすることなどから起こるので、どんな原因であっても大がかりな修繕が必要です。

当然その分費用もかかりますが、ゆがみを放置しておくとどんどん不具合が出てきます。また、古い家は断熱性能が低いので、リノベーションに関係なく窓のリフォームをしなくてはいけなくなります。

ですので、窓やドアの開閉もきちんとチェックして、どちらもスムーズに開け閉めできる中古物件を選んでください。

1981年以降に建てられている

中古物件を購入するうえで気になるのが耐震性です。
耐震性能を後から強化するとなると新築購入よりも高い費用がかかってしまうので、耐震性能の新しい建築基準が定められた1981年以降に建築された中古物件がリノベーションに向いています。

完了検査証と建築確認申請書が揃っている

家を建てる時にはいろいろな書類が作成されますが、住宅の寿命に大きく関わるのが完了検査証と建築確認申請書です。完了検査証は、建築確認申請書に基づいて家が建てられたことを証明する書類なので特に重要です。

ものすごく古い中古住宅の場合は完了検査証がないこともありますが、建築確認申請書に基づいた建築をしなかったせいで完了検査証が取得できなかった建築物もあります。
違反建築の建物は当然ですがリノベーションには不向きです。

ですので、まずは完了検査証があることを確認し、現状の建築物と書類の内容をリノベーション会社などのプロにチェックしてもらい、リノベーションに向いているかを判断してください。

【まとめ】中古物件選びはリノベーション会社と進めましょう

リノベーションに向いている中古物件のポイントはいろいろありますが、居抜き状態では構造が隠れているため、細かい部分までチェックをするのは難しいのが実情です。

ReoLabo編集部

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