キッチンのリフォームを検討している方の中には、SNS映えするおしゃれなオープンキッチンにしたいと考えている方も多いのでは?
キッチンは、毎日必ず使う、家の中でも重要な場所。見た目重視でタイプやレイアウトを選ぶのは、少し危険です。
それは、キッチンタイプやレイアウトにはそれぞれメリット・デメリットがあり、料理をする人や間取りによって、向き不向きがあるから。
この記事ではキッチンのリフォームを考えている方へ向けて、キッチンタイプ・レイアウト別に、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
見た目重視でリフォームした結果、使いにくいキッチンになったなんてことにならないよう、この記事を参考に、あなたにぴったりのキッチンを選んでください。
キッチンにはクローズドタイプとオープンタイプがある
キッチンタイプには、クローズドタイプ(独立タイプ)とオープンタイプの2つがあり、リフォームをする場合は、まずどちらのタイプにするか考える必要があります。
尚、現在のキッチンがオープンタイプで、クローズドタイプにリフォームする場合は、現在よりも広い設置面積が必要になりますのでご注意ください。
クローズドタイプ(独立タイプ)
クローズドタイプは、出入り口以外の三方向を壁に囲まれたキッチンのこと。料理中はじっくり集中したいという方におすすめのタイプです。
メリット
- 料理にじっくり集中できる
- キッチンのごちゃごちゃがリビング・ダイニングから見えない
- 匂いや油汚れなどが広がりにくい
デメリット
- 料理をする人が孤独になる
- 料理をダイニングに運んだり、片付けたりするのに手間がかかる
- 換気扇や窓、照明の位置を考えて配置しないと、暗くて空気の流れが悪い空間になる
オープンタイプ
オープンタイプは、キッチンとリビング・ダイニングとの間を仕切らず、一つの空間にするキッチンのこと。料理中も家族とコミュニケーションがとりたいという方や、小さな子どもがいる方におすすめのタイプです。
メリット
- 料理中も家族とコミュニケーションがとれる
- 明るく開放感がある
- 料理をダイニングに運んだり、片付けたりするのが楽
- SNSで映えるおしゃれなキッチンになりやすい
デメリット
- リビング・ダイニングからキッチンのごちゃごちゃや手元が丸見え
- 匂いや油汚れなどが他の部屋にも影響してしまう
6つのキッチンレイアウトのメリット・デメリット
ここからは、6つのキッチンレイアウトのメリット・デメリットをそれぞれご紹介していきます。
I型
I型は、最も一般的なレイアウトで、シンクとコンロが1列に配置されているキッチンのこと。設置する際に、壁付けか、対面かを選ぶことができます。
メリット
- 【壁付け】低コストで設置できる
- 【壁付け】リビング・ダイニングを広くできる
- 【壁付け】油汚れや水跳ねが飛び散りにくく、掃除がしやすい
- 【対面】明るく開放感がある
- 【対面】リビング・ダイニングは見渡せるが、キッチンの中や手元は隠せる
デメリット
- 【壁付け】リビング・ダイニングからキッチンのごちゃごちゃが丸見え
- 【壁付け】照明の位置を考えて配置しないと、手元が暗くなる
- 【対面】油汚れや水跳ねが飛び散りやすい
L型
L型は、シンクとコンロがL字に分かれて配置されているキッチンのこと。L字の両方を壁付けするか、シンク側を対面にするか選ぶことができます。
メリット
- ワークトライアングルを実現しやすい
- 作業スペースを広く確保できる
- コンロが壁付けのため、油汚れが飛び散りにくく、掃除がしやすい
デメリット
- L字の角がデッドスペースになりやすい
- 比較的広い設置面積が必要
U型(コの字型)
U型(コの字型)は、「U」や「コ」の形状をしたキッチンのこと。シンク・コンロ・作業スペースを、それぞれ分けて配置するのがおすすめです。
メリット
- ワークトライアングルを実現しやすい
- 作業スペースを広く確保できる
- 収納スペースの容量が多い
- 料理をダイニングに運んだり、片付けたりするのが楽
- コンロが壁付けのため、油汚れが飛び散りにくく、掃除がしやすい
デメリット
- 広い設置面積が必要
- リフォーム費用が高め
II型(セパレート型)
II型(セパレート型)は、キッチンとコンロが2列に分かれて配置されたキッチンのこと。調理中に火傷などをするリスクが高まるため、シンクの真後ろにコンロという配置は避けましょう。
メリット
- ワークトライアングルを実現しやすい
- 作業スペースを広く確保できる
- 収納スペースの容量が多い
- 料理をダイニングに運んだり、片付けたりするのが楽
- リビング・ダイニングは見渡せるが、キッチンの中や手元は隠せる
- コンロが壁付けのため、油汚れが飛び散りにくく、掃除がしやすい
- 二人同時に調理がしやすい
デメリット
- シンク・コンロ間の移動で、水や油を垂らしてしまうなど床が汚れやすい
- 調理中に何度も体の向きを変えなければならない
アイランド型
アイランド型は、壁に接することなく、独立した配置のキッチンのこと。
メリット
- 作業スペースを広く確保できる
- 明るく開放感がある
- 料理をダイニングに運んだり、片付けたりするのが楽
- 二人同時に調理がしやすい
- SNSで映えるおしゃれなキッチンになりやすい
デメリット
- リビング・ダイニングからキッチンのごちゃごちゃや手元が丸見え
- 収納が少ない
- 換気扇の種類に制約がある
- キッチンがリビング・ダイニングのスペースを圧迫することがある
- 広い設置面積が必要
- リフォーム費用が高め
ペニンシュラ型
ペニンシュラ型は、アイランド型と似た配置で、左右のどちらか一方が壁に接しているキッチンのこと。
メリット
- 作業スペースを広く確保できる
- 明るく開放感がある
- 料理をダイニングに運んだり、片付けたりするのが楽
- コンロが壁付けのため、油汚れが飛び散りにくく、掃除がしやすい
- 二人同時に調理がしやすい
- SNSで映えるおしゃれなキッチンになりやすい
- アイランド型と比較して、設置面積が狭くて済む
デメリット
- リビング・ダイニングからキッチンのごちゃごちゃや手元が丸見え
- 収納が少ない
- リフォーム費用が高め
- アイランド型と比較して、料理をダイニングに運んだり、片付けたりするのに手間がかかる
キッチンをリフォームする際は「ワークトライアングル」も意識しましょう
「ワークトライアングル」とは、冷蔵庫・シンク・コンロを結んだ三角形のこと。
この三角形が、正三角形に近ければ近いほど、また三角形の3辺の和が360cm~600cmの間におさまっていると、キッチンでの作業がしやすいと言われています。
さらに、冷蔵庫・シンク・コンロの配置は、右利きの方は、冷蔵庫→シンク→コンロを右回りに、左利きの方は、左回りに配置すると作業がしやすいそう。作業スペースは、シンクとコンロの間に配置します。
おしゃれでSNS映えするキッチンも良いですが、「ワークトライアングル」を意識した作業がしやすいキッチンだと、どんどん料理が楽しくなり、もっと美味しい料理が作れるようになるかも。
キッチンをリフォームする際は、じっくり比較してキッチンタイプ・レイアウトを選択し、さらに「ワークトライアングル」を意識した配置にして、あなた好みの使いやすいキッチンを手に入れましょう!